特色選抜 作文・小論文
作文や小論文など、ある程度長い文章には書き手の基礎学力や考え方、人柄がよく表れるため最近の特色選抜入試ではより重要になっています。いい文章を書くためには、自分が持っている知識を増やしたり、物事に対する視点や考え方を磨く必要があります。十分な知識やノウハウがないまま書く練習を繰り返すと「ヘタな文章を書くことが上手くなる」ので、まずは自分自身のレベルを高め、考え方などを洗練させましょう!
小論文:レジ袋の有料化に賛成か反対か
現代社会では環境問題がますます重要視されており、その対策の一つとしてレジ袋の有料化が注目されています。このレジ袋有料化に対し、私は賛成の立場を取ります。その主な理由は、レジ袋の消費量を抑制し、環境保護に貢献することができるからです。
まず、レジ袋有料化により、消費者はレジ袋を必要とするかどうか、その都度考えるようになります。無料だった時は無意識のうちに受け取っていたレジ袋も、有料となることでその価値を再認識し、本当に必要な場合のみ使用するようになるでしょう。実際、多くの国や地域でレジ袋有料化が実施された結果、レジ袋の使用量が大幅に減少し、それに伴いゴミの総量も減少しています。これは、プラスチック廃棄物による環境汚染を減らし、動植物の生息環境を守ることにも繋がります。
さらに、レジ袋有料化は経済的な観点からもメリットがあります。レジ袋を減らすことで、企業は生産コストを削減できます。また、消費者がマイバッグを持参する習慣を身につけることで、繰り返し使用可能な商品への需要が高まり、新たな市場が生まれる可能性があります。これは、持続可能な消費文化を促進し、循環型社会の実現に寄与すると考えられます。
さらに、レジ袋有料化は社会意識の変化を促します。一つの環境対策が日常生活の中で実施されることで、人々は環境に対する意識を高め、他の環境問題に対しても積極的に取り組むようになるかもしれません。例えば、レジ袋の次には使い捨てストローやプラスチック製品の削減など、より広範な環境保護活動へと意識が広がることが期待されます。
結論として、レジ袋の有料化は、環境保護の観点からだけでなく、経済的な効果や社会意識の変革という面でも多くのメリットをもたらします。一見すると小さな一歩かもしれませんが、このような一歩が集まることで、より持続可能な社会を築く大きな一歩となるのです。したがって、私はレジ袋の有料化に賛成します。
小論文:10年後の私
10年後の私は、今の夢を実現しているだろう。私は現在、科学と技術に深い興味を持っており、未来の私はその分野で活躍しているはずだ。
2024年、私は高校生として、科学の世界に足を踏み入れたばかりだった。その時から、宇宙やロボット工学に魅了され、それらの分野で何か大きなことを成し遂げたいと強く思っていた。10年後の2034年、私はおそらく宇宙工学またはロボティクスの分野で研究者として働いているだろう。大学と大学院での厳しい勉強と研究を経て、私の知識と技能は大いに磨かれ、多くの新しいアイデアを生み出しているはずだ。
私の夢は、人類がより遠くの宇宙へと進出できるような新しい技術を開発することだ。もしかしたら、私が関わるプロジェクトは、人間が火星に安全に着陸し、生活できるような技術を生み出すかもしれない。また、ロボット工学の分野では、日常生活を支える革新的なロボットの開発に携わっている可能性もある。これらのロボットは、高齢者の介護や災害時の救助活動など、人間の生活を大きく変えることに貢献しているだろう。
しかし、10年後の私は仕事だけに専念しているわけではない。プライベートでは、家族や友人との時間を大切にしている。休日には、趣味の写真撮影に没頭したり、旅行を楽しんだりしている。また、地域社会にも積極的に関わり、若い世代に科学の面白さや重要性を伝える活動をしている。
10年後の私は、夢を追い続ける中で、多くの困難に直面しているかもしれない。しかし、その困難を乗り越え、常に新しいことに挑戦し続ける精神を持っている。科学者として、また一人の人間として、常に成長し続ける私がそこにいる。
NEW 小論文「高校で探求したいこと」
私が高校生活で探求したいことは、友達との良好な人間関係を築くことだ。友達はただ一緒に過ごす仲間ではなく、悩みを共有し、励まし合い、成長するための大切な存在だ。
私がこのテーマに関心を持ったのは、中学時代のある出来事がきっかけである。私は友達との関係に悩んでいた時期があった。ある日、長い間親しくしていた友人が急に距離を置くようになり、理由がわからないまま不安な気持ちになった。その時、私はまず自分に何か問題があるのではないかと考えたが、冷静に考えると、相手が何か困っていたり、悩んでいたりした可能性があることに気づきいた。そこで、私は勇気を出してその友達に話しかけ、彼女の気持ちを聞くことにした。すると、彼女は家庭のことで悩んでおり、それが自分の感情に影響を与えていたことを教えてくれた。この経験を通して、私は相手の立場に立って考えることの重要さを学んだ。人それぞれに悩みや思いがあることを理解し、相手の気持ちを尊重することが、信頼関係を築くために欠かせない要素だと思った。
高校では、より多くの人と出会い、さまざまな価値観を持つ人々と関わることが予想される。その中で、私は自分が学んできた「共感力」を活かし、どんな立場の人にも心を開いて接していきたいと考えている。
また、良好な人間関係を作るためには「コミュニケーション」が不可欠だ。高校では、授業や部活動を通じて、異なる背景や考えを持つ多くの仲間と接する機会が増えるだろう。そんな中で、私は自分の考えをしっかり伝えると同時に、相手の意見にも耳を傾け、共通点を見つけていくことで、より深い関係を築けると考えている。【632字】
NEW ボランティア体験を必修とすることに賛成する理由
私は、ボランティア体験を学校教育の必修科目とすることに賛成だ。その理由は3つある。
まず、ボランティア体験を通じて、その活動がどれほど社会にとって重要であるかを実感できることだ。ボランティア活動に取り組むことで社会に貢献することがでる。例えば、地域の高齢者施設での支援や環境保護活動など、実際に参加することで「誰かのためになる」という実感が湧き、その意義を深く理解できる。この経験は、将来の職業選択や人間関係にも良い影響を与えると考える。これは豊かな人間性を育むためにも重要である。
次に、ボランティア活動を通じて、社会がどのような支援を必要としているのかを学ぶことができる。例えば、災害支援や貧困層への支援活動に参加することで、どのような困難な状況があるのか、自分がどのように役立てるのかを知り、解決策を考える力が身につくはずだ。
最後に、ボランティア活動を必修化することで、ボランティアの重要性を多くの人に訴えることができる。ボランティア活動は、個人の力では限界があるが、多くの人が協力することで大きな力を生むことができる。また、ボランティア活動を経験した生徒が社会人になり、職場や地域でその重要性を広めることができれば、社会全体でより多くの支援が得られるようになるだろう。
以上の理由から、ボランティア体験を必修化することには賛成したい。ボランティア活動を通じて得られる学びや気づきは、個人としての成長だけでなく、社会全体にとっても大きな利益をもたらすと確信している。
【594字】